プロヴァンス旅行最大の楽しみの1つがグルメでした。新鮮な野菜や地中海の幸に恵まれた南仏料理。特にシーフードが素晴らしいと聞いていて、海から隔絶されたロンドンに住む身としては想像するだけでも垂涎ものでした。
ところが今回、完全にしくじってしまいました。ハズレにばかり当たってしまったのです。悔やまれて悔やまれて仕方がありません。
まずこちら、マルセイユ名物ブイヤベース(Bouillabaisse)。魚介類をサフランを中心としたスパイスとともに煮込み、できたスープにおろしニンニクとチーズをのせたパンを浸して食べる料理です。本来であればスープに魚介の滋味が染み出てでぐっと唸る旨さのはずなのですが、今回は一口すすって思わず自分の舌がどうかしたのではないかと疑ってしまいました。全然美味しくない、いや、むしろ不味かったのです。完全に出涸らしのスープで、魚介風味の何とも形容しがたい液体物を飲まされている気分。もちろん魚も貝もだしがらになっていて、とても食べられたものではありません。結局半分以上残す羽目になったのでした。
今思い返すと、敗因はおそらくケチったことです。実は今回入ったマルセイユ旧港近くのレストランではブイヤベースが1人前15ユーロしかしませんでした。他のレストランでは1人前60ユーロもしていて、それはさすがに高いだろうと思ってここを選んだのですが、それが災いしました。安かろう悪かろうですね。約スプーン10口分に15ユーロ払ったようなものなので、結果的に超割高。馬鹿みたい、というか、馬鹿です。
かわってこちらはシュークルート・ガルニ(Choucroute Garni)という料理です。メニューに載っている料理名を見ただけではどのようなものかさっぱり見当がつきませんでしたが、アヴィニョン(Avignon)のレストランで何軒もが「当店自慢の一品」として売り出しているようだったので、トライすることにしました。要は、ソーセージや豚の腿肉をザワークラウトの上に乗せて蒸し焼きにした料理です。素朴な味わいではあったものの、食べ応えがあってなかなか美味しかったです。
ただ残念だったのが、ロンドンに戻ってから調べて分かったのですが、この料理はプロヴァンス名物ではありませんでした。たしかに食べている時もドイツっぽいと思っていたのですが、実際のところこれはドイツ料理、フランスでいえばドイツの影響色濃く残るアルザス地方の郷土料理だったのです。それもそのはず、シュークルートというのはビールのあてとしてよく登場するドイツのザワークラウトのフランス語呼称だったのです。せっかく南仏に来ているのに、なぜわざわざドイツ料理を食べなければならなかったのか、自問自答せざるを得ません。不味くなかったのがまだ救いではありますが。
あまりにもお金を惜しみすぎないこと、事前リサーチをもっと十分にすること。今回のプロヴァンス旅行の良い教訓となりました。
はずれの料理にあたったときってショックですよね〜。
私もこの間これにちかいことやってしまって、
すごーくずーっと嫌な気持ちでした。
東京では何でも美味しいと思ってたから
結構ショックで(ってこんなにショックな自分のくいしんぼうっぷりにもびっくりなのですが)。
ぱぱっと下調べもしたつもりだったんだけれど、
運が悪いっていうこともあるんだろうね〜!
なにはともあれ
かもめに会ったのですね!
とりってさあ、無表情だと思わない?
とりについて書くのが味気ないのもそんな理由なのかも。
大きな猫君はのっそり貫禄だ!
投稿情報: hitsuji | 2009-02-25 14:36
私も確かプロヴァンスの方だったと思いますが、パスタやピザも60ユーロくらいで高いと思って安い所行ったら冷凍食品が出てきました。。。しかも有り得ない不味さの。ちゃんと60ユーロ払った人の話では美味しかったと。。。
本当に旅でケチってはダメですね。
アルルでも食事では同じような目にあった記憶がありますが、お菓子だけは素朴で美味しかったですよ。
投稿情報: pepe | 2009-02-26 00:28
マルセイユのブヤベースは確かに、ピンからキリありますね。旧港近くの一人前15ユーロのレストランは美味しくない、とフランスでも有名です。この間テレビでブヤベースについてドキュメンタリーを観て、そこで美味しいブヤベースと「観光客用ブヤベース」の作り方の違いが説明されました。美味しいレストランの名前は覚えてないけど、確かに一人前は40ユーロぐらいでした。。。
私が去年行ったときに食べて、美味しかったレストラン:
アルルでは:La Fée Gourmande 。5種類のトマトのサラダとか、現地の材料を使ったフレンチです。値段は普通(前菜12ユーロ位、メイン15ユーロ位、デザート6ユーロ)
アビニョン:観覧車の近くのカフェで、ラムのロースと牛の串焼きを食べました。安かったけど、お肉もお野菜も美味しかった。冬は開いていなさそう所ですが…名前は覚えてません。
日本と同様だと思いますが、観光客用に、多言語の写真つきメニューなどあるレストランはずれが多いです…逆に、小さくて、フランス語だけの手書きメニューのレストランのう方が美味しいです。
で、はい、シュクルートはこちらアルザスの名料理です。。。ドイツのサワークラウトとはまたちょっと違います。。。
投稿情報: マリア | 2009-02-26 23:30
>hitsujiさん
そうそう、東京でもたまに外れることがあって、その度に僕もものすごく不快な気分になります。
たまに同行者にあまりにもテンションが変わり過ぎるって注意されることも。
気をつけないといけませんね。
投稿情報: Shibuya | 2009-02-28 20:13
>pepe
プロヴァンスでイタリアンを食べるなんて!
お菓子美味しいんだ。
でも甘いもの苦手だからなあ。
投稿情報: Shibuya | 2009-02-28 20:14
>マリア
そうだよねえ、観光客用の店だとやっぱり限界があるんだよね。
それは重々承知してるんだけど、英語メニューがあると楽だから、手を抜いてしまったのでした。
ああ、それにしてもまずかった。
レストランのご推薦、ありがとう。
ザワークラウトとシュークルート、どこが違うの?
wikipediaで調べたら同じもののように解説されてた。
投稿情報: Shibuya | 2009-02-28 20:17
プロヴァンスの方という記憶なので、そこがどこだったか定かではないのですが、とりあえずイタリアンとは呼べない安いカフェで冷凍食品を食べました(-_-)
お菓子はヌガーらしいのですが、甘過ぎずビスコッティみたいに固くて千歳飴みたいな素朴な甘さでした。(どちらにしろフランスぽくないですね)
投稿情報: pepe | 2009-02-28 23:26
>pepe
冷凍食品・・・。
それはがっかりだったんだろうなあ。
ヌガー?ビスコッティ??
お菓子に関する知識が全然ないや・・・。
投稿情報: Shibuya | 2009-03-01 09:51